軽トラックには車両保険は必要なの?
仕事で荷物を積んで運搬するのに便利な「軽トラック」。
お仕事の内容によっては、ずっとこのタイプの車にお世話になる、というかたもいらっしゃるでしょう。
もちろん、軽トラックの場合でも、任意加入の自動車保険は「必須アイテム」です。ここでは軽トラックの自動車保険で、「車両保険」をどう考えていくか、必要かどうか、など確認してみましょう。
事故に遭うリスクは軽トラックも普通の車も同じですから、万が一人身事故などを起こしたら、仕事どころか人生を棒に振ることにもなりかねない話です。
でも自動車保険の補償のなかには「車両保険」というものがありますが、これは軽トラックの場合、必要なのでしょうか。
新車の場合 … 余裕があるならつけるのもいいかも?
一般的な車を買って自動車保険に入る場合、たいていの人が「車両保険」も前向きに検討するのではないでしょうか。
若年層であったり、車両価格が200万を超えるなど高額なユーザー、またローンで購入しているという場合、「車両保険」の必要性は高まります。
ただしこういう場合こそ、「車両保険」をつけると保険料の総額は跳ね上がるものですよね。
ですから、つけたくてもつけられない…というかたもいるようです。
では仕事メインで使うことが多い「軽トラック」の場合は「車両保険」をどうとらえておくべきなのでしょうか。
どのような用途に使うのか?ということから判断を
軽トラックと一口に言っても、ユーザーさんの仕事などの内容によって、使い方はさまざま。
一般的なものでは、農作業、水産関係の運搬、配送や建築資材などを運搬する…などなどがありますよね。
でもそういったもの以外にも、軽トラックは特別な仕様にして多用途に使うことも可能。
例えば特殊な装備をして、ごみを収集するようなことや、冷凍品を冷凍の状態で運ぶようなこと、焼き芋やパンを移動で販売するといったことなど、多様なものに使われることがあります。
そのような仕様を新車の段階で施すなら、車両価格も一般の軽トラックに比べ高額になりますし、その車で事故を起こすと、替えが効かなくて困りますよね。
ですからこういった特別な装備をした車の場合だと、「車両保険」についても熟慮すべきではないかと思われます。
逆にシンプルなそのままの状態での軽トラックであれば、ローンで購入している、という方を除いては、余裕があるならつける、くらいで考えてもよいかも。
これはなぜかというと、仕事でものをぶつけたり、へこみ、キズが付くことはそもそも日常茶飯事の軽トラックですので、その程度で車両保険を使うということは考えにくいことからです。
中古車の場合 … ほとんど不要と考えてもいい
一般的な軽トラックの自動車保険で「車両保険」を付けるかどうか…これはほとんどの場合「不要」と考えていいでしょう。
中古車で購入した軽トラックの場合、グレードの高いものでも年式が新しいものの場合でも、100万を超えてくることは少ないもの。
数十万程度の車両価格の場合、万が一事故で車がダメになった場合、また同等からそれ以下の予算で買い替える、という方のほうが多いでしょうから、保険料のこともありますし、「車両保険を重要視する必要は少ない」と考えてもよいのではないでしょうか。
まとめ それでも車両保険をつけたいなら「エコノミー」などで
軽トラックに乗る場合に自動車保険の「車両保険」を付けるかどうかは、もちろんそのユーザーさん次第ではあります。
ただ仕事で頻繁にものを積み下ろしすると、どうしてもキズやへこみなどは日常的にあることですので、事故リスクが高い、と感じられるかた、また車両保険を付けても保険料は気にならない、という方以外は、そこまで重要視する必要はないかもしれません。
また車両保険を付ける場合も、保険料を抑えるポイントもあり。
フルカバーではなく「エコノミー」にしておくとか、免責の金額をより大きめに設定しておけば、保険料をぐっと抑えつつつけることが可能です。
逆に特殊な装備を施した新車の場合などは、事故リスクも鑑み、なおかつ免責なども工夫してコストダウンをはかりつつ、適切に付帯させるように考えるほうがよいでしょう。