農家さんがJA共済で加入するメリット・デメリット
軽トラックなどで農作業に従事している農家さんの場合、仕事柄「JA」との関係が深いものです。
さらに最近ではJAバンク、また不動産管理などもJAが請け負っていることもあるため、「なんでもとりあえずJAさんにお任せておけばいい」と考えている農家さんもいます。
ここでは農家さんが「JA共済」で自動車の保険をまかなうことについてのメリット、デメリットについて考えてみました。
また自動車保険と同じようなもので「JA共済」というものがあり、農家さんの軽トラックはこれに加入している、ということも多い。
とはいえ、ダイレクト型自動車保険などが安価になってきた現在、農家さんが共済に加入し続けることにメリットはあるのか?
これははなはだ疑問でもあります。
JA共済の自動車保険はどうなの?
実際に今も農家を営んでいる知り合いに聞いた話では、「JA共済」は保険ではなく「共済」なので、農協の正組合員の場合少し安く入れるそうですので、これはメリットといえそう。
「JA共済」は農家さんなどでなくても、加入することはできますが、正組合員であることでコスト面ではすこしオトクになるってことなんですね。
共済にしろ、自動車保険にしろ、やはり毎年かかるお金ですから「より安いこと」はどなたも望むこと。
そういった面では、農家さんが「JA共済」に加入することには一定のメリットはあるといえるかもしれません。
JA共済の事故対応は…??
共済にしろ、自動車保険にしろ、重要なことは「事故の際にどういった対応をしてくれるのか」ということですね。
万が一の事故の際のサポート、対応が良ければ、多少コストが高くても精神的に楽です。
ただ実際にJA共済に入って事故を起こしたというわけではないので、こういったことに遭遇したかたの意見を調べてみました。
事故対応例を紹介
例1 JA共済加入の車におかまをほられた(過失割合0対10)
信号待ちで停車していて後方から追突された。
こちらに過失はなしで、相手の保険?がJA共済でその担当から、連絡があったとき、「もう病院にいったのか」「車の傷があのくらいなら大したことない、自賠責に切り替えては」「ケガがどうでも1か月しか面倒みられない」といった対応。
結果的に対応が悪すぎて、自分の保険で入っていた「弁護士費用特約」を使い、助けてもらえた。
例2 車対車の事故 (自分がJA共済)
組合員だと安いからと思ってJA共済に入っていた車で交通事故。
相手のかたは自動車保険で、こちらの共済の担当は対応時、手際が悪くて、事故しただけでも精神的に参っていたのに、よけいにしんどい思いをした。
後にほかの保険会社の保険料も比較し、特にJAが安いわけではないと知り、その後切り替えた。
後で調べたら、「JA共済」はJAの地域の担当者が対応や事故処理をしていると知り愕然とした。
対応に関しては、専門スタッフがいる損保のほうが無難だと感じた。
すべてがすべて、こういった意見だとは言えませんが、やはり共済というものですので、損保と同等のサービスを要求するのも酷なのかもしれません。
まったく事故を起こさなければ、安くていい、という場合もあるでしょうが、大きな事故が起こった時のことも考えて選ぶことも大事でしょうね。
あなたの軽トラック、JA共済に加入して損はないの?
軽トラックの保険は元々保険料に関しても高額になる車種ではありませんので、JAが安いと言ってもそれ程メリットはないかもしれません。
また最近はネットで簡単に申込ができる「ダイレクト型自動車保険」がかなりお値打ちになっているうえ、日常生活のなかでも助かる特約も充実してきています。
そういったことを総合的に考えてみると、農家さんだからといって、正組合員だから安いし…と共済だけしか考えない、というのはどうなのか、と感じますね。
まとめ 自動車保険会社と比べてみることも大事!
あれこれお世話になっているから、面倒だし、正組合員だから安いし、とそのまま「JA共済」に入り続けているかた。
無事故でまったく何も問題がないならそれもよいでしょう。
でも実際に事故が起こった時の対応が相手方と対等にできないとしたら、問題ありますよね。
お値段に関しては、ネット申し込みの「ダイレクト型自動車保険」なら、保険料も遜色がないかたもいます。
共済と自動車保険を比較し、特約についてもちょっと頑張って勉強してみて、じっくりフラットに検討するのがおススメです。