軽自動車のナンバープレート・黒ナンバーと黄色ナンバーの種類と役割

 

 

30年ほど前は、軽自動車の「黄色ナンバー」は「ダサい(普通車より安い車だから)」と言われた時代があったのですが、昨今軽自動車のステイタスは驚くほど上がったと感じます。
今では低燃費、ハイブリッド、安全装備がついたものなど、普通車顔負けの車もありますし、お値段も150万~200万ほどの車が売れているといいます。
軽自動車といえば「黄色い」ナンバーであることで、一目でみて「軽」と分かるようになっている、というのはざっくり皆さんご存知だと思いますが、他に「黒ナンバー」もあるのは見たこと、ありますよね。
ここでは軽自動車のナンバーの色の種類や、その役割についてみていきましょう。


 

ナンバープレートには役割がある

 

ナンバープレートの色や情報は、当たり前ですが全て異なります。
その理由は、ナンバープレートによって、車をひとつひとつ識別することができるようにしているから。
もちろん、これによって「所有者情報」も紐つけられていて、そうすることで「税金」をきちんと適宜納めてもらえるようにしています。
また、ひとつひとつナンバーが違うことで、犯罪や盗難などに巻き込まれたときも、大きな手掛かりに。

 

このような役割からも、「道路運送車両法」からも、行動を走る自動車、また自動二輪車や原動機付自転車は、ナンバープレートをつける、さらに「見えやすく明確に表示」することが義務となっています。
ナンバープレートを外したり、見えにくくするような加工やアイテムを使うと、もちろん違反になります。

 

軽自動車のナンバープレートの種類

 

一般の軽自動車の「自家用乗用車」は「黄色の5ナンバー」ですが、そのほかに「黄色の4ナンバー」「黒の4ナンバー」もあります。
この2つはどういった違いなのか、ちょっと確認してみましょう。

 

  • 黄色の4ナンバー … 商用などの小型の「貨物用途」の軽自動車
  • 黒色の4ナンバー … 荷物を宅配するなどの事業用の小型の「貨物用途」の軽自動車

 

宅配便、たとえばゆうパックなどの配送を行っている軽貨物車を見かけたこと、あるのではないでしょうか。
そういった車のナンバーを確認していただいたら、「黒色で4ナンバー」のはずです。
荷物を運んで事業を行うかたちの軽貨物車が、こういったナンバープレートになるんですね。

 

そういう業務についている車だと、一目でわかるようになっているのです。

 

黄色ナンバーから黒ナンバーへ変更手続きと必要性

 

実は筆者の親族のなかにも、このような配送の仕事を請け負いしていたものがいました。
当時配送の仕事をするのに、軽貨物車を買って、業務委託契約を結び、税務署には「開業届」をだして事業を開始することを伝えればOK?と思っていたんですが、車のナンバーが「黄色」では配送の業務はできないんですね。

 

運送業を始めるには、「黄色ナンバー」から事業用の「黒ナンバー」へ変更する手続きを取ってからでないと、違反となるので仕事はできません。

 

黄色ナンバーから黒ナンバーへの変更の手続き

 

「黄色ナンバー」は自家用の車ですので、事業を行うには「黒ナンバー」への変更手続きを行う必要があります。

 

  • 事業の本拠地を管轄している運輸支局などへ、「開始届出」「料金設定届出」「料金表」など必要書類を提出
  • 事業用の書類の交付を受ける
  • 軽自動車検査協会の支所や事務所で「黄色ナンバー(自家用)」から、「黒ナンバー(運送事業用車)」への手続きを行う

 

事業に使う車の状況によっては、「構造変更検査」が必要になる場合もあるようです。

 

【まとめ】軽トラック、貨物のナンバーには2種類の色があり役割がある!

 

いかがでしたか?
自家用の黄色ナンバーの場合は、あまりあれこれ考えなくてもいいのですが、事業のために軽自動車を使う場合は、先にさまざまな手続きをして「黒ナンバー」の登録にしなければならないんですね。
必要な手続きをきちんと踏んでから、事業を始めるのが基本です。

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